故郷山荘

故郷山荘

「自分が子供の頃住んでいたような」
「心の故郷のような」
そんな家が欲しいという施主の願いに答えた建物

所在地 三重県
工 法 伝統工法 木造軸組平屋建
竣 工 2008年10月

 

外観正面

純和風の建物に、山小屋風の洋館が付いている。手前に見えるのは菰野石で、基礎の時にどかしたものを積み直してもらい、景石にしている。アプローチは桜の木の下を抜けながらスロープで上がっていけるようにした。

 

 

裏庭より

建物に囲まれた裏庭。南側の景色を楽しむ庭に対して、こちらはデッキを付けて遊べる庭にした。井戸も新たに堀り、地下13mからくみ取る水はとても冷たく、飲むこともできる。

 

 

書斎の外観

和風の母屋につながる洋館。書斎と寝室があり、奥の大浴場につながっている。外壁には、カナダ杉の手割シェイクが貼ってある。

 

 

居間

高い天井には、松丸太の梁が見える。照明の傘は竹製。引き違い障子には、建具屋さんが入れてくれた化粧板。春日杉なども使ってくれている。

 

 

囲炉裏テーブル

10人以上が座れる囲炉裏テーブル。鍋や焼き物等何でも大丈夫。
床は温水床暖房なのでとても暖かい。

 

 

釜戸

施主が当初より希望していたかまど。昔ながらの鉄鍋で炊いたご飯は格別。左官の磨き仕上げでとても美しい。土間も土を使いタタキ仕上げをしている。

 

 

不動明王の絵

施主が私の恩師でもある、画家米山郁夫氏に頼んで描いてもらった不動明王の作品。
家の設計段階で、この場所に氏の絵を飾る予定であった。

 

 

内風呂

浴槽は常滑焼で造られている。追い炊き機能があるので、手軽に入れる。
こちらにも温泉水が引かれている。

 

 

浴室外観と大浴場

浴室からデッキに出ると、裏を流れる川を見る事が出来る。
建物の配置計画は、風呂をこの場所にすることから始まりました。
浴槽は十和田石。壁や天井はサワラ材を使って仕上げた。